【それダメ!】美容師の手荒れを悪化させる原因7つを公開

こんにちは、美容師の求人を紹介する専門家のワタナベです。
今回お話しするのは、美容師の、『手荒れ問題』について。
僕はこれまで手荒れで悩んでる美容師、計80人以上の相談を受けてきました。
自分なりに対策しても治らない人、手や足まで症状が出てしまった人など、色んなタイプがいましたね。
この記事を読んでるあなたも恐らく、手荒れを気にしてると思います。
本記事では、美容師の肌事情に詳しい筆者が、手荒れの原因を6つ、ご紹介します。
これから紹介する原因をやってしまってる人は『要注意』です。
原因らしき行動はすぐに辞めるべき。
でないと今の症状がどんどん悪化してしまいますよ…。
ではさっそく紹介します。
この記事のもくじ
【まずはじめに】美容師の手荒れが悪化する根本原因について
まず手荒れが、どんなメカニズムで発生するのか、分かりやすく解説します。
まず、人間の肌は『皮脂膜』という、皮膚を保護する油膜のようなもので覆われてるんです。
皮脂膜には、
- 肌の乾燥を守る
- 角質層の水分蒸発を防ぐ
という大きく2つの役割を担っています。
つまり皮脂膜が失われると、肌がガサガサになり、ひび割れを起こしやすくなるんですね。
その状態で刺激性の強い液体(パーマ剤など)が肌に直接触れることで、湿疹を起こします。
以下のような流れで手荒れが発生。
- 肌が乾燥する
- 乾燥した肌が、ガサつきを起こす
- ガサついた肌に、あかぎれや湿疹が発生する
- 悪化箇所の痒みが酷くなる
酷い場合は手指のみならず、足首にも湿疹が広がるハメに…。
そうならないために、肌がガサついてると気付いた時点で即座に治療し、悪化する前に対処する必要があります。
さっそく次項で、『手荒れの原因を6パターン』を解説しますね。
それやったらダメ!美容師の手荒れ原因とは?
【原因その1】 保湿クリームの塗り忘れ
上記で説明した通り、手荒れは『皮脂膜』が流される事が原因で起こります。
しかし美容室では、皮脂膜を洗い流す『化学物質』を頻繁に取り扱うのです。
化学物質の代表格と言えば、シャンプー。
特にアシスタントはシャンプーをこなす回数が多く、あっという間に皮脂膜が消えてしまいます。
保護されてない肌にドライヤーの温風が当たり、角質層の乾燥が加速…。
そんな結末を防ぐために必要な、保湿クリームを塗ってない人が多いです。
特に肌が弱い人は、シャンプーの度に保湿クリームを塗布する事が重要ですね。
【原因その2】 手袋を着用してない
美容師はシャンプーのみならず、カラー・パーマ剤を取り扱います。
これらの液はアルカリ性やジアミン系といった、肌を刺激するアレルギー成分が含まれてるんです。
皮脂膜が剥がれた角質層に、パーマ液やカラー剤が付着すると、肌の状態が一気に悪化します。
その防止策として手袋を着用するべきですが、しない人が多いですね。
シャンプーするのに毎回手袋はルール上、厳しいかもしれません。
せめてシャンプー以外のアレルギー物質を取り扱う際は、必ず着用するべきです。
以下の記事で、『手袋を着用する際の注意点』をまとめました。
【原因その3】 自己流の治療をしてしまう
手荒れを治したいのであればまず、根本原因を見つける必要があります。
原因が分からないまま、市販の塗り薬を試しても、効果が出にくいのではないでしょうか。
例えば自分がとあるアレルギー持ちな事に気付かず、アレルギー物質の入ったシャンプーを使ってしまったり…。
肌に優しいシャンプーと書いてあるが、実はアレルギー物質が含まれてるケースもありますからね。自己流の治療から抜け出すためには、専門医に診てもらうのが一番です。
自分はどんなアレルギーに反応しやすいのか、何が原因で手荒れを悪化させてるのか把握した上で、自身にとって『最適な治療法』を選択しましょう。
以下の記事で、『手荒れの症状別の治し方』をまとめました。
【原因その4】 寝てる時に掻いている
肌荒れ箇所をかきむしると、傷口に細菌が混入し、さらに悪化してしまいます。
よくあるのは、あかぎれが出始めて、どうしても痒くなってしまい、夜中気がついたら掻いていたパターン。
痒ゆみが耐えきれなくなったら、ステロイドで炎症を抑え、寝てる最中に手袋を被せるといった対策が必要です。
【原因その5】 生活習慣の乱れ
意外にも生活習慣の乱れが、手荒れを引き起こす原因になるのをご存知でしたか?
例えば以下の4点は影響しやすい項目。
- 睡眠不足
- 運動不足
- 食生活の乱れ
- 心理的ストレス
睡眠不足や過度なストレスは、自律神経を乱し、血流が悪化します。
また食生活で、カップ麺やレトルトなど『インスタント食品』ばかり摂取していると、肌の新陳代謝に悪影響を与えてしまうんです。
特に美容師は夜遅くまで仕事しているため、睡眠・栄養不足に陥りやすいところ。
精神面、生活面の充実をするだけでも、お肌の回復力アップに繋がります。
難しいですが、うまくコントロールしていきたいものですね。
【原因その6】 肌の休息期間が短い
いくら保湿クリームを塗って対策していても、あまりにもシャンプー回数や化学物質を取り扱う機会が多いと、手荒れが治りません。
悪化した後はまず、肌を休める必要があります。
特に水疱が出来るレベルなんて、仕事するべきではないですよ。
中にはどうしても休めないという人もいるでしょう。
せめて悪化した期間はシャンプーの回数を減らしてもらうといった、対処をお願いするべきです。
どんなに良い対策をしていても、回復するまで肌を休めなければ、完治が難しいですからね。
【原因その7】 化学物質の洗い残し
シャンプーなどの化学物質を取り扱った後は、こまめに手を洗うのが重要です。
なぜなら、手や爪に少しでも液が残ると、手荒れの原因になりやすいから。
刺激性の強い液体が肌に染みる時間を少しでも短くするために、手洗いって実は重要なんですよね。
手袋付けてる人も液が侵入してるケースもあるので、必ず洗いしましょう。
一つ注意点として、洗うときはお湯ではなく、冷水にしてください。
熱めの湯は、肌を守る膜が剥がれやすいので、百害あって一利なしです。
原因って1つだけじゃない!
たまに、「手荒れの原因はこれだっ!」と決めつける人がいます。
しかし人によって原因が異なったり、複数の要因が積み重なって悪化するケースが多いです。
たとえば、
- 睡眠不足
- ブローによる乾燥のし過ぎ
- シャンプーによる皮膚膜の剥がれ
といった3つの原因が重なってるケース。
この場合、原因を1つずつ潰していかないと、手荒れを完全に治す事は不可能ですね。
自分は何が原因で手荒れしてるのか分からないって方は、皮膚専門の主治医に診てもらうのが良いでしょう。
主治医によっては、『パッチテスト』、『アレルギー(血液)診断』を実施し、細かく原因を調査してくれますから。
美容師の悩みに精通した主治医であれば、より原因を見つけやすいのではないでしょうか。
まとめ
美容師が手荒れを悪化させる原因は大きく7つ。
- 定期的に保湿クリームを塗ってない
- アレルギー物質を取り扱う際、手袋を着用していない
- 原因を履き間違えて、自己流に走っている
- 肌荒れ箇所を掻きむしっている
- メンタル面、生活習慣の乱れ
- お肌の休息期間が短い
- 冷水での手洗い不足
自分が何の原因で肌荒れしてるのか、いくつ原因が積み重なってるのかは人によって異なる、というお話をさせて頂きました。
ところで、パーマ液やカラー剤を使用の際、手袋を着用しないと、どんな人でもお肌が悪化しやすいです。
化学物質はそれくらい、肌に悪影響を及ぼす液体ということ。
また肌が弱い人は、シャンプーの際も手袋を付けてないと、手荒れする可能性が高いです。
とにかく、原因を履き間違えると全く効かないケースもあり得るので、勝手にこれだと決めつけず、まずは主治医に相談しましょう。
主治医の中でもいい加減な医者、頼れる医者と分かれるので、何軒か病院を巡ってから、良いと思ったところを選んで下さい。