美容師スタイリストの給料平均は?求人専門家が解説!
どうも!美容室の求人を紹介する専門家ワタナベです。
たまに現役スタイリストの方から、
「月の売り上げ○万で給料が手取り○万円なのですが、これは平均的なのでしょうか?」
みたいな質問が来ます。
今貰ってる年収(手取り)が売り上げに対して妥当なのかって、気になりますよね…。
個人の売り上げに見合った給料が貰えないと言うことは、その分タダ働きしてるのと同じ。
そんなところはすぐに辞めて、自分の実力を正当に評価して貰える美容室に転職するべきです。
とは言っても、「今の給料が実力に見合ってるのか分からない」という方へ。
本記事では、『美容師スタイリストの給料平均』について解説します。
この記事を読めば、あなたの所属する美容室の給料が良心的なのか、ブラックなのかが見えてきます。
この記事のもくじ
まずは美容業界全体の給料平均を見てみる
以下は厚生労働省が調査した、美容師&理容師の平均給料です。
・平均年齢:30.6歳
・勤続年数:6.4年
・労働時間:177時間/月
・超過労働:5時間/月
・月額給与:234,600円
・年間賞与:61,700円
・平均年収:2,876,900円
データを見てわかる通り、1日12時間以上残業して月23万なので、時給換算すると高校生のバイト並みに低いです。
上記以外にも、いくつか統計別のデータが公開されています。
『美容師の年間賞与その他特別給料額』では、
20~24歳が46,600円、25~29歳が67,800円。
つまり全体の平均ボーナスが6万くらい…。他の業種よりかなり低いですよね。
続いて20代の平均年収は、男性211万円、女性205万円。30代だと男性310万円、女性265万円です。
年齢を重ねるにつれ年収が上がり、30代をピークに下がっていきます。
女性の方が給料が低いのは、結婚・妊娠による早期退社の影響が大きいです。
また美容師は体力仕事でもあるので、女性が長く働き続けるのは厳しいでしょう。
美容師スタイリストの給料平均は?
一般的なスタイリストは、月給18〜22万+歩合が相場です。
他の美容サイトの情報や当サイト調べでも、大体このくらいが相場ですね。
月15万程度しか貰えないアシスタントより高いですが、決して満足出来る額ではないでしょう。
美容師業界では、自分の月収が年齢より下回らないのが理想と言われてます。
例を挙げると、歩合を含めた月収が25万で年齢28歳だとやや低め…といった判断が出来るのです。
ただし30〜40歳まで行くと、ヘアカットだけでは年齢相応の給料が難しいかもしれません。
30代のスタイリストが経営者になることで、年収2000万稼げるケースもあります。
パターン別にスタイリストの給料を算出
そもそもスタイリストの給料平均は、色んな種類があるのです。
勤務形態や売り上げに応じて、スタイリストの給料平均が変わってきます。
以下の3パターンで、おおよその平均月収を算出しました。
1、技術売り上げ100万でアシスタント雇った場合
よく、「売り上げ○万で平均いくらが相場ですか?」と聞いてくる方がいます。
しかしここで注目して欲しいのは、売り上げを達成する為に何人アシスタントを雇ったかです。
一般的な美容室では売り上げに対して、アシスタントを含めた人件費を全体の4割程度に抑えないと経営が厳しくなります。
例えば4割のうち、スタイリスト3割・アシスタント1割といった形で給料を調整します。
月100万売り上げでアシスタント一人起用なら、固定給月20万+歩合10%くらいがスタイリストの相場。
しかし、アシスタントの数が増えれば大幅に給料が下がるのです。
どれだけ自分の手で売り上げを達成出来たかという目線で考えれば、今の歩合率が妥当なのか判断しやすいでしょう。
2.フリーランスで働いた場合
フリーランスは主に業務委託と面貸しの2種類ありますが、どちらも完全歩合制のケースがほとんどです。(一部、業務委託で固定給を設ける美容室が有り)
平均的には、売り上げに対して40〜45%の歩合率が相場ですね。
つまり100万売り上げれば、25万貰えるという計算になります。
ただしフリーランスは自分で社会保障を負担しなければ行けないのがネックな点です。
また面貸しに関しては全て自分でお客さんを呼び込まなければならないため、良くも悪くも自分次第で給料が決まります。
3.出世してランクが上がった場合
スタイリストの中にもランクがあるのをご存知でしたか?
自分がどのランクかによって、給料平均が変わってきます。
- Jr.スタイリスト
- スタイリスト
- トップスタイリスト
- チーフスタイリスト
- シルバースタイリスト
- ゴールドスタイリスト
このようにサロンによって名称が違ったり、あったりなかったり…
Jr.スタイリストとは、アシスタントから卒業したばかりで、ようやくカットが出来るレベルのこと。
指名客がいないと歩合は付かず、月収は16万〜22万くらいが相場です。
それに対してトップスタイリストになると、給料が大幅に変わります。(トップスタイリストはスタイリストの中で最高クラス)
美容業界で有名な歴代トップスタイリストと言えば・・・
- 松本拓馬さん
- 三科光平さん
- 木村直人さん
といった人たちが挙げられます。
彼らはヘアカットのみならず、テレビや美容系雑誌、ユーチューブにも取り上げられており、かなり知名度の高い特徴があります。
木村さんに関しては、過去のインタビューで、年収1000万は軽く超えてると発言していました。
僕の知り合いでも、年収800万を超えてるスタイリストさんが何人かいます。
これはかなり夢があるのではないでしょうか。
トップスタイリストになるには技術だけでなく、インスタやツイッターを定期的に更新して、個人の名前を売ることも必要になってきます。
まとめ
今回は厚生労働省の調査データを元に、美容師スタイリストの給料について解説させていただきました。
現実として、個人売り上げ100万であれば、月収20万+歩合10%行けばトントンかなと思います。
またスタイリストは単に売り上げだけでなく、アシスタントの起用数も影響してきます。
売り上げ100万のうち40%が人件費とすれば、40万をアシスタントと2人で分け合わなければ行けません。
このように自分の売り上げに対して、実際の利益率はいくらなのかチェックすると、今働いてるサロンがブラックかどうか分かりやすいです。
現在スタイリストで給料が低いと感じてる方は、年収800〜1000万稼いでるトップスタイリストを目標として、技術接客の向上、インスタの発信にも取り組んでみてください。